Charmes Chambertin Grand Cru 2000 (Camus Pere & Fils) [フランス・ブルゴーニュ]

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本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「シャルム・シャンベルタン2000」
造り手は「カミュ・ペール・エ・フィス」です。

常連様Iさんのお誕生日祝いでお連れのYさんが開けられました。
Iさん。おめでとうございました!

この造り手のワインは以前にも何度かこのブログで紹介した事があります。
ヴィンテージ差やキュベによっての味わいのバラつきが多いと言われ
決して評価が高いとは言えない造り手ですが、個人的には大好きです。
自然を相手にして人の手で造られる物ですから
バラつきのある方が人間味があっていいと思いますけど???

ただ人間というのは、どうしても裏切られない安定感を求めるのが常でありまして
いつも80点の優等生ワインが人気があります。
若いうちからすぐ美味しい。抜栓してからすぐ美味しい。
最後の1杯まで変わらず美味しい。みたいな感じですかね?

このカミュのワインはその対極にあると言っていいかもしれません。
モダンさを微塵も感じさせない
若いうちは気難しく、液体そのものの濃さは感じませんが
バランスが悪く、まとまり無く、暴れている印象を持ちます。
しかし、熟成と共に味わいの輪郭が明確になり、充実感を増します。

ローズのようなフローラルな香りから、じんわりと体に染み込んでいくような
優しく温もりがあり、シンプルで素直な味わいです。
その味わいの中に存在感とポリシーを感じとれます。

ただ、果実味の抽出を狙った「ドヤ!」という造りでは無く
ピノ・ノアールの個性を抽出した造りですので(個人的見解です。)
グラン・クリュのワインとしてはいささか物足りなさを感じてしまうのも事実です。
かのR.P大先生は「リリース直後から枯れてるワイン」等と酷評し
近年ではテイスティングすらしていないそうです。

最後に当主 ユベール・カミュの言葉です。(インポーター資料抜粋)

人為的な介入を極力避け
出来るだけシンプルに、テロワールの個性をワインに宿す作業を
ひとつひとつ丁寧に50年前から変わらないやり方でやっているだけです。

「クラッシック」とは何か?「モダン」とは?
実はこちらがモダンなのでは?
色々と考えさせられる1本でした。


田原




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