フランス・ブルゴーニュ ブログトップ
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Bourgone Blanc 2008 (Christophe Violot Guillemard) [フランス・ブルゴーニュ]

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7月も終わろうとしています。
まだまだ暑い日が続くと思うと憂鬱ですが
今週も頑張って繭の1週間の始まりです。

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの白ワインです。
造り手は「クリストフ・ヴィオロ・ギュイマール」

去年からスポットで使っているワインですが
今年も入荷して来たので早速オンリストしました。
ビオワインだからか?どうか?分かりませんが
てんとう虫が描かれている可愛らしいラベルです。

サンロマンやポマールをリリースする造り手ですが
このブルゴーニュ・ブランのクラスでも充分に楽しめるクオリティーだと思います。

抜栓仕立ては、BIOワイン独特の若干の還元香がありますが
すぐに消え、オレンジピールのような香りと引き締まった酸味
そしてたっぷりのミネラル感と豊満な果実味と厚みのあるボディが
バランス良く共鳴し合い、美味くまとまっています。
しみじみと体の隅々まで染みわたる。そんな印象でしょうか。

又、こういうキャラクターのワインはお料理にしっかりと寄り添い
素晴らしい相乗を産みだします。

今やってる夏メニューの中から1つ
熊本県谷川トマト研究所から届く
彩り豊かな果肉のしっかりとしたトマトとクリームチーズのサラダ。
粗く引いた黒胡椒と爽やかなミントの風味
そしてスペインの最高級バージンオイルDAUROとのハーモニーが
厚みのあるシャルドネ種のこのワインとの抜群のマリアージュを魅せてくれます。

是非、お試しを!


田原


Morey St Denis 1er Cru Les Millandes2004 (Francois Legros) [フランス・ブルゴーニュ]

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今日は七夕です。だからと言って何かある訳ではありませんが
東京はとにかく暑いです!
「海辺にバイクを停めて。。一瞬マジにお前を。。抱いた!」
とマッチのハイティーン・ブギようにいきたい所ですが。。。仕事です。
このくそ暑い日に家でゴロゴロしながらパソコンで繭のブログを観てる人もいないと思いますが
今日も一筆書いてみます。

本日のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「モレ・サンドニ・プルミエ・ル・ミランド」
造り手は「フランソア・ルグロ」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

まだまだ無名と言っていい造り手です。
元々はヴージョ村で代々高品質なブドウを栽培する農家を家族で営んでおり
ネゴシアンにブドウを売って生計を立てていましたが
「ピエール・ポネル」で醸造長を務めていたフランソア・ルグロが実家に戻って来たのを期に
1988年より自社元詰めを開始した新しいドメーヌです。

インポーターさんの話では
フランス人としては珍しく非常に真面目で、(笑)
バカンスも取らずに1年中ワイン造りの事に没頭している方らしく
「ブドウ栽培やワインの仕込みが無い時期でもやる事は沢山ある」とおっしゃってるようで
唯一の趣味は「畑仕事」という事です。
真面目ですなー
ここまで言われるとやはり飲んでみたくなります。

味わいも期待通り素晴らしく、抜栓したてはやや硬質な印象ですが
空気と馴染んで開き始めるのも早く、木苺のような甘酸っぱいチャーミングな酸味と
軽快でクリーンなタッチ、嫌味のないミネラル感も味わいの柱として余韻まで寄り添います。
モレ・サン・ドニらしい丸みのある柔らかな質感を存分に楽しめます。

最後に当主フランソワの言葉です。(インポータ資料抜粋)

「私の目指すワインのスタイルは
丁寧に育てた美しいブドウがそのまま瓶に入った。というようなワイン」

造り手の実直な性格が楽しめるモレ・サン・ドニ。


彦星と織姫に乾杯!


田原


Chambolle Musigny Les Feusselottes 2005 (Cecile Tremblay) [フランス・ブルゴーニュ]

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梅雨らしいジメジメとした嫌なお天気です。
6月に入り、仕事で九州に帰ったり、うちの会社の決算月だったりと
慌ただしい毎日が続いております。
と久々のブログ更新の言い訳から始めます。

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「シャンボール・ミュジニール・フースロット2005」
造り手は「セシル・トランブレイ」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

この造り手のワインは以前にもご紹介したような?してないような?
どちらにしろかなり前からオンリストされているワインでして
今、シャンボールの造り手で注目の女性醸造家であります。
このヴィンテージ、2005年当時は
自然派の造り手として著名な「ロブレ・モノ」の奥様なのか、お付き合いしていただけなのか?
とにかく二人三脚でワイン造りをやられていましたが
その後破局。フランス人は簡単にくっついたり、別れたりしますから
まあ、普通の事ではあるのですが、ワイン造りにおいては重大な事です。

事実、セシルのワインはこれを機に評価を落としていきましたが
しかしながら近年は又、高評価を取り戻しています。
神様アンリ・ジャイエの親戚にあたり、相続した畑もありますから
常にその事が取り上げられ、さぞやプレッシャーも凄いでしょう。

さて、今回のこの2005年ヴィンテージですが
まさに今、飲み頃を迎えております。
赤系果実のチャーミングな酸味と骨格のしっかりとしたの太い果実味。
最初の印象では目の詰まった重厚感を感じる質感ですが
スパイスやロースト香等の複雑な味わいから独特の世界に連れて行かれ
長く心地よいクラシック音楽のような余韻が以外に軽やかを浮き彫りにします。

シャンボール注目の女性醸造家「セシル・トランブレ」

お試し下さい!


田原

Morey St Denis 1er Cru Ruchots 2003 (Frederic Magnien) [フランス・ブルゴーニュ]

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5月ももう終わりです。
毎月同じ事を言ってるような気がしますが
2013年。新しい年を迎え、早いものでもう折り返しです。
生きてるうちに沢山ワインを飲みましょう!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「モレ・サンドニ・プルミエクリュ・ルショ」
造り手は「フレデリック・マニャン」です。
常連様I様に前々回に来て頂いた時飲んで頂いたワインです。
昨日もご来店頂きましたが、ブログのほうが追い付いてなくすみません。
少しずつ頑張ります!

この造り手は「ミッシェル・マニャン」の5代目として産まれ
カリフォルニアのカレラ等で修業した後、1993年からドメーヌを任されています。
自社畑のワインではなく、農家さんからブドウを買い付けワイン造りだけを行う
ネゴシアンとしてリリースしているのがこちらの「フレデリック・マニャン」ラベルです。
逆に言うと、色々な畑のキャラクターを素直に表現する為に
「ネゴシアンに徹している。」という言い方のほうが正しいかもしれません。

「地球の持つエネルギーをワインに注ぐ」という信念の元
ブドウの栽培は無農薬、有機農法で育てられたものを指定して買い付け
少々宗教チックですが、月の満ち欠けによってワイン造りの各行程を行う
太陰有機法(Bio Lunaire)というのを実践しています。

そして10歳ぐらいの女の子を年に1度、ワインの神様バッカスに生贄に出します。
(これは嘘です。)

この「ルショ」という畑はモレサンドニの最南端。シャンボール・ミュジニーとの境界辺りで
ボンヌマールのすぐ目の前という恵まれた場所に位置します。
だからと言ってシャンボールのようなエレガントなスタイルかと言うと
そうでもないところがワインの面白さでもあります。

そして2003年というヴィンテージは厳しい猛暑だった事から
「果実味が強すぎる」「酸味が乏しすぎる」や「長熟に耐えれるビックヴィンテージだ」等
賛否両論あり、私達ワインの仕事をしている者にとって色んな意味で難しい年ですが
造り手によって差が大きく、ひとくちに、こうだ!とは言えませんが
味わい自体は非常に良いレベルではないかと思います。

今回のこのワインも非常に良い味わいで
フルーツコンポートのような甘美なアタックとしなやかでふくよかな果実味。
口の含んでからの旨味とスミレの花のような香りの広がり方が素晴らしく
凝縮感がありながら、人懐っこく、スッと体に染み込んでいくような質感で
フワッとした優しいテクスチャーをじんわりと感じる為
一瞬、掴みどころがないような味わいの印象を持ちますが
余韻としてその液体の中にあるしっかりとした立体感が浮彫りになって感じ取れます。

人、太陽、土、そして生贄のワイン。最後は嘘です。

お試し下さい!


田原


Ruchottes Chambertin 2000 (Frederic Esmonin) [フランス・ブルゴーニュ]

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徐々に梅雨の気配が感じられ寒暖の差が激しい季節になってまいりました。
新入社員でもないですが、若干五月病の症状を感じる今日この頃。
どうも、塚野です。

ウィキペディア情報によると五月病とは、抑うつ、無気力、不安感、焦りという症状があるそうで
対応策としては、気分転換やストレスをためないように心掛けるのが良いそうです。
また、ご友人と会うのも良いとのことで、五月病らしき症状を感じる方は
ぜひ繭にてご友人とお食事などいかがでしょうか!
ただしご丁寧にも食事やアルコールに頼りすぎる事は注意、との記載がありますので
ほどほどに。。

さて本日ご紹介のワインは 「リュショットシャンベルタン’00」、
造り手は「フレデリック・エスモナン」です。
この日ご傷心だった常連のB様に飲んで頂きました。
もしや五月病ですか。。。?

フレデリック・エスモナンはクロ・ド・ベーズ/シャンベルタン/マジ/リュショット/シャルム
それにクロ・ド・ヴージョといったグラン・クリュを持ち
エストゥーネル・サン・ジャック/ラヴォー・サン・ジャック/シャンポネ等の
プルミエ・クリュもドメーヌ元詰めでリリースしています。

1988年から元詰めを始めていますが
それ以前は生産量の大半をルイ・ジャドやドルーアン、ルロワ社といった
超有名ネゴシアンにワインを供給していたようです。
元詰めを始めた現在でも、地方名や村名ワイン等はネゴシアンに樽で売却し
リリースするのはドメーヌの名に値するワインだけ、というこだわりぶり。

そしてリュショット・シャンベルタンはブルゴーニュを代表する生産者
ドメーヌアルマン・ルソーのモノポール「クロ・デ・リュショット」があることでも知られています。

標高が高く風通しのよい場所に位置し小石が混ざる石灰質の多い土壌であることから
耕作がしづらい厳しい環境下にありますが
この環境下で造られた上質なワインは、上品で酸が高く、ミネラル感を強く感じられるのが特徴です。
また長期熟成型らしいワインで、ブドウの濃縮感の中に適度に甘みを残しつつ
果実味による酸とジュブレシャンベルタンらしいタンニンもしっかりと感じられるかと思います。

今回のワインは抜栓直後、まだ固い印象で少し酸が強く感じられたためデカンタージュを行いましたが
ブルゴーニュグラスから溢れだす香りは素晴らしく芳香で
これから確実に爆発的美味しさを発揮してくれるのだろうな、という期待が高まります。

そして思った通り!
徐々に力強く柔らかいうま味と長い余韻が全面に表れ、見事な味わいになりました。
なかなか個性的な特徴があるワインですが、飲んで納得の良質なワインで
この価格でこの味わいを感じられるのであれば、まさにコスパ高し!

ちなみにこのワインを飲み終える頃には、ご傷心だった常連様も他の常連様と楽しく会話されて
元気いっぱいになってお帰りになりました!
美味しいワインの効果は素晴らしい!
売れきれてしまう前に是非、お試しくださいませ!

Clos de Vougeot Grand Cru 1996 (Alain Hudelot Noellat) [フランス・ブルゴーニュ]

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4月も終盤に差し掛かり、寒の戻りがあったり、夏日のような暑さだったりと
異常気象の毎日で体調管理が大変です。
今日の東京は小雨がぱらつき不快感満載ですが
気つけにシャンパンでも飲んで頑張ります!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「クロ ド ヴージョ グラン クリュ」 
造り手は「アラン・ユドロ・ノエラ」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

何度かこのブログでもご紹介した造り手で
現当主、アランの奥様が伝説の造り手「シャルル・ノエラ」の孫娘にあたります。

この方のワイン造りは一貫しており
果実味の豊満な色調の濃い長期熟成に耐えるワインを造ります。
と言っても15年、20年しないと飲めない。という程では無く
5年、10年で充分にその真価を発揮します。
もともとフランス国内で熱狂的なファンが多い為
国外に輸出されるのは僅か20%ぐらいだそうですから
非常に希少価値のあるワインだと言えます。

近年、殆んどの造り手が行っているであろう「ヴァンダンジュ・ヴェール」
完熟する前のブドウやブドウ樹の葉を剪定して、風通しを良くし病気を防いだり
又、ブドウの収量をコントロールする事により
ブドウ樹に残ったぶどうに、より多くの栄養を行き渡らせたりしますが
この作業を一切行いません。
ですから、あくまで自然のまま、ありのままのワイン造りです。

味わいも素晴らしく
骨格のしっかりとした肉付きの良い果実味から
ローズ、シナモン、グロゼイユ、スペアミント、ドライフルーツ等々。。。
様々な要素がたっぷりと抽出され、明確な輪郭と液体の集中力を感じます。
更に16年もの長い熟成からくるしなやかなタッチ。
その全てが一体となり、バランスの良い味わいを生みだしています。

機会があればお試し下さい!


田原






Nuit Saint Georges 1er cru Les Murgers 2004 (Hudelot Noellat) [フランス・ブルゴーニュ]

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やっと春らしくなってきましたが
花粉症の僕は涙の止まらない毎日が続いています。
赤ワインに含まれるポリフェノールが花粉症には良いとか?
残念ながら毎日赤ワインを飲んでいますが効果があまり出ていないようです。(悲)

さて、本日のご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「ニュイ・サンジョルジュ・プルミエ・ル・ミュルジュ」
造り手は「アラン・ユドロ・ノエラ」です。

日曜日、初来店のお客様に飲んで頂きました。

殆んどが本国フランスで消費される為
ごく時々インポーターさんから案内が来る著名な造り手です。
現当主アランの奥様が、かのシャルル・ノエラの孫娘にあたる
リッシュブールやロマネ・サンヴィヴァンの畑も所有する
名門中の名門ドメーヌです。

2004年のブルゴーニュは巷では評価も低く賛否ありますが
うるさく言われている程悪いイメージは私の中ではありません。

しかし長くこの商売をやってると、たまーに駄物を掴まされる事もありまして
ブルゴーニュの2004年で「これはチョットまずいなー」という物がありました。
去年の初頭に仕入れた「ドメーヌ・モド」という造り手のシャンボール・ミュジニーですが
1本目に試しに仕入れた物が素晴らしい状態で、このブログでも絶賛しましたが
その後4ケース仕入れ、抜栓する物、抜栓する物、とにかくボトル差が酷く
管理状態か?輸送状態か?単に品質のクオリティーか?
インポーターのヌーベル・セレクションさんともかなり揉めた苦い経験があります。
(今はちゃんと和解しております。先日も社員の方に飲みに来て頂きました)
やはり海の物とも山の物とも解らない物には手を出さない事だなーと。
勉強になりました!

ただフォローしときますが、決して悪い造り手ではなく
コルクの劣化によるブショネ等とも違い
粗悪な保管状態か、いい加減な輸送状態等による熱劣化だったと推測します。

さて今回のワインに話を戻しますが
オフ・ヴィンテージ等なんのその。素晴らしいクオリティーです。
優しいローズのような香りからじんわりと体の隅々まで染みわたるようなタンニン
黄桃や紅茶、梅のようなニュアンスも感じ、フワッとしたライトボディの中に
しっかりと抽出された旨味成分が、味わいの核の部分をしっかりと浮彫りにし
全体の味のバランスを造っています。
2004年の負のヴィンテージ等、微塵も感じさせません!

機会があれば是非お試し下さい。


田原


Sant Aubin Sur le Sentier du Clou 1er Cru 2002 (Larue) [フランス・ブルゴーニュ]

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週末お店が暇だった事もあり
何年ぶりか??2日連続のブログ更新です。
サボリ気味なブログですが、毎日300人前後の方が閲覧して下さり
感謝!の一言でございます。マイペースで頑張ります!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「サントーバン・スール・センティエ・クループルミエ・クリュ」
造り手は「ラリュ」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

非常にマイナーなアペラシオンで
コート・ド・ボーヌ,ピュリニーモンラッシェの南に位置し
1970年にAOCサントーバンを獲得しました。
日本の市場では、「サントーバン・ブラン」、白ワインの方を良く見かけますが
実際は赤ワインの生産量のほうが多いそうです。

この造り手「ラリュー」は非常に秀逸な白ワインを造るドメーヌですが
赤ワインもなかなか高水準な物をリリースします。

ワイン業界で言うとこの「マキコレ」というやつでして
フランス在住の金井麻紀子さんと言う方が
自分の足で尋ね、見つけた素晴らしいドメーヌのワインをグループで日本に輸入し
レストランや酒販店に卸しているインポーターさんです。

生産量こそ少量ですが、優れた造り手のアイテムが多く
うちのお店でも3アイテム程定番で使わせてもらっています。
渋谷近辺だと中目黒(松見坂寄り)の山手通り沿いのお酒屋さんで買う事が出来ます。
確か「でぐち屋」さんという名前だったような?
なんでマキコレの宣伝をしているのか良く分かりませんが
金品の授与は一切ございませんし、面識もございません(笑)

ただ、僕の福岡の友人に朝長君というシェフがいまして、彼がフランス修業時代に
この麻紀子さんのご自宅で行われたワイン会に度々出席していたようで
1度飲み過ぎて床にリバースしてしまい、大迷惑をかけた事があったそうですが
彼が福岡で独立した時にはお祝いのワインがお店に届けられたそうです。
非常に心の広いお方のようです(笑)

さて、味わいですが
アタックから木苺のようなチャーミングな酸味と瑞々しさが際立ち
こなれた落ち着きのある丸みを帯びた液体の質感は
10年を過ぎたこのクラスのワインとは思えない程の果実味が味わえ
伸びやかでクリアな余韻がバランスの良さを感じさせます。

機会があれば是非お試し下さい!


田原





Corton Greve Grand Cru 1999 (Louis Jadot) [フランス・ブルゴーニュ]

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寒い日が続いております。
春はまだまだ先になりそうですが
花粉症の僕としては、春は又辛い時期でもありますが。。。
久々のブログで書き出しもぎこちない感じで始めさせて頂きます。

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「コルトン・グレーヴ1999」造り手はルイ・ジャドです。

昨日ご来店頂いたお客様に飲んで頂きました。

ブルゴーニュにおいてお安い価格帯の物から高額のラインまで
なんでも造ってしまうのがこの「ルイ・ジャド」です。
俗に「ネゴシアン物」と言われる
ブドウだけ農家から買い付けてワインを醸造するラインナップと
自社畑でブドウの栽培から行うドメーヌ物と様々ですが
どちらも素晴らしい水準のワインをリリースします。

このルイ・ジャドを語る時欠かせないのが
醸造長「ジャック・ラルディエール」の存在です。

料理の世界でも、ホテルや多店舗展開している会社等
大きな資本の元、潤沢な設備の中で贅沢な食材を使い
そして部下を使いこなし、素晴らしい料理を作る料理人と
接客がが上手く、経営感に優れた
いわゆるオーナーシェフになれるタイプ。と2通りあると思いますが

ワインの世界も同じで、ミクロドメーヌと言われるような小さな農家で
ブドウから醸造まで全て自分の目が届く範囲でやらないと気が済まない人と

チームで動き、統制の取れた組織としてのワイン造りを行い
安定した味わいのワインを確実にリリース出来る方と2通りいると思います。

ジャック・ラルディエールはまさにその後者であり
どっちが儲かるかというと当たり前ですがこっちが儲かります。
しかしルイ・ジャドの凄い所は
この素晴らしい水準のワインを比較的安価で提供出来る事だと思います。

今回のこのコルトンも非常にコルトンらしいコルトン。と言えます。
熟した赤系果実の香りから伸びのある酸味と細かいタンニン
落ち葉やシガー、錆びた鉄、動物的なニュアンスも兼ね備え
コルトンのテロワールを忠実に表現していると思います。

最後にジャック・ラルディエールの言葉です。(インポーター資料抜粋)

近年、高額なAOCワインがテーブルワインと同じようにリリースされている事が非常に悲しい。
自然は常に素晴らしく、自らハーモニーを創造してくれる。
そのパワーを最大限に生かすには10年、15年と熟成、成長し続ける醸造が必要であり
AOCワインの本質は、ボジョレーワインのように今すぐ飲める物ではなく、ポテンシャルである。
テーブルワインの醸造との明確な差を表現しなければならない。

ポテンシャル

味わいませんか?


田原

Gevrey Chambertin Cuvee Vieilles Vignes 1996 (Philippe Charlopin Parizot) [フランス・ブルゴーニュ]

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みなさん、今年の抱負はお決まりでしょうか。
私はたくさんありすぎて、ここには書ききれませんが、
一つだけ発表させて頂くとすれば・・・「お酒に飲まれないこと」です。
どうも、塚野です。

さて本日ご紹介のワインは
「ジュヴレ シャンベルタン キュヴェ ヴィエイユ ヴィーニュ 1996」
造り手は「ドメーヌ フィリップ シャルロパン パリゾ」です
常連様Rさんに飲んで頂きました。

このドメーヌは神様アンリ・ジャイエから指導を受けた一人で
マルサネ、フィサン、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ
シャンボル・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネに畑を持ち
「シャンベルタン」「ボンヌ・マール」「エシェゾー」等
8つのグランクリュを醸造しています。

シャルロパンは自然なワイン造りをこだわりとしており
ブドウの栽培には除草剤や化学肥料は使用せずに
減農薬農法でワインを造っています。

「ヴィエイユ ヴィーニュ」とは樹齢の高い(古樹)ブドウのことで、
このワインはおよそ樹齢50年~80年の樹から採れたブドウを使用しております。

古樹から実るブドウはクオリティの高いものが多く
その古樹のブドウの中からさらに厳選されたれたブドウを除梗し
その後は一週間に及ぶ低温のマセラシオン発酵を行います。

発酵後は樽熟成をさせるのですが、使用する樽は新樽を使用する比率が高く
樽香が強いタイプのワインが仕上がり、ジュブレシャンベルタンらしい
骨太で生き生きとしたニュアンスと凝縮した果実感をしっかり味わうことが出来、
私から言わせると文句のつけようがない美味しさを感じられるワインです。

さて、こんな美味しいワインを飲み始めると「お酒に飲まれない」という
私の2013年の抱負があっという間に水の泡となりそうですが・・・
しかし、こんな美味しいワインを飲まずして2013年、
素敵な1年を迎えることができないだろうと思う今日この頃であります。

結局、私の2013年の抱負は、美味しいワインなくしては
語れないのであります。

ということで今年もどんどんおいしいワイン飲んで、
ご紹介させて頂きたいと思いますので、みなさま、本年もよろしくお願い致します。
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