フランス・ブルゴーニュ ブログトップ
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Puligny Montrachet 05 (Leflaive) [フランス・ブルゴーニュ]

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お久しぶりのブログでございます。

昨日は、私が26歳で上京し、初めて働いた「ラ・ヴィーナス」
という代官山にあったレストランのオーナーシェフであった大渕シェフの還暦祝いで
人形町にあるシェフの弟子、島田シェフの「イレール」に行ってきました。
同じ釜の飯を食った先輩や仲間と久々に会い、初心を思い出し、沢山元気を貰いました。
諸先輩方の皆様方。朝までお疲れ様でございました!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの白ワイン「ピュリニーモンラッシェ2005」
造り手は「ルフレーブ」です。
昨日ご来店された、常連様に飲んで頂きました。

以前にも何度かご紹介した造り手で
言わずと知れたこのピュリニー村のトップドメーヌとしてキラ星の如く輝く造り手です。
そして今回のこの2005年ヴィンテージは初めてのご紹介になります。

20世紀初頭から代々ワイン造りを行っている造り手で
元々当主であったオリヴィエ・ルフレーブがネゴシアン業で多忙な為
現在はオリヴィエの従兄弟にあたるアンヌ・クロード・ルフレーブ1人でドメーヌを経営しています。

ビオディナミで栽培された良質なブドウからワイン造りが行われ
ピュリニー村に25haもの畑を所有し、この造り手の代名詞と言ってもいい
「クラヴォアイヨン」の畑に関しては全面積5.5ha中4.7haを持っていて
モノポール(単一所有畑)と言ってもおかしくないくらいです。

特徴として、過度な抽出をせず、過度な樽使いをせず、あくまでナチュラルに。
ミネラル感、果実感、樽感の三味が一体となり独特の厚みを感じますが
決して「どーだ!」と言わんばかりのこれみよがしの暑苦しい厚みでは無く
ナチュラルな濃さの中にある心地のよい膨らみ。
春先のまだ肌寒さの残る澄んだ空気と、そこに差し込む力強い陽光を想わせ
柔軟さと、しなやかさがメトロノームの一定なリズムのように交互に訴えかけ
自然に体の中に溶け込んでいくような余韻へと続きます。
まさに、「ヴィーナスの裸体」を連想させるようなワインだと思います。

ピュリニーの帝王。「ルフレーブ」

お試し下さい!

さあ、今日1日頑張ろう。。。


田原


Nuit Saint Georges Charmotto 1999 (George Chicotot) [フランス・ブルゴーニュ]

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毎日慌ただしい日々が続いております。
12月も終盤になり、年末ムードが高まってきました。
本日24日(火)と明日25日(水)、早い時間帯は満席になっております。
21時30分以降であれば若干個室の御用意が可能です。
お食事後にでも1杯飲みにお立ち寄り下さい!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン
「ニュイ・サン・ジョルジュ・シャルモット1999」
造り手は「ジョルジュ・シコト」です。

昨日ご来店されたお客様に飲んで頂きました。

この仕事で色々なワインを取り扱っていると
聞いた事も無い造り手に当たる事もしばしあります。

造り手自体が既に亡くなっていて
その造り手のバックヴィンテージがネゴシアンの蔵から出てきたり
実は昔から有名な造り手なのに、畑の相続等で別の名前でリリースしてたり
単純に新しい造り手の為、まだ世に知られていない。等々。。。
理由は様々です。

このワインもまさにそれでして
お酒屋さんにも造り手の情報が全く無い有り様でしたが
1本だけ仕入れ、スタッフで味見した所
とても良い味わいだったので1ケース仕入れる事になりました。
後に輸入元から資料を貰い調べた所
非常に小さなドメーヌだと言う事が分かりました。

夫婦2人と長男の3人で畑仕事からワイン造りまでを行い
年間1600ケース程しか造られていません。
又、樽熟成の際、ドミニク・ローランのマジック・カスクを10%程使うようです。

14年もの熟成を経たワインですが色調も濃く
クラシックな醸造を想像させます。

シルキーでキメの細かいタンニンが印象的で
赤系果実の凝縮したエキス。舌を心地よく刺激するキュートで穏やかな酸味。
余韻を持続させる艶のある奥行き。そしてその全ての中心にある旨味の核。
これら全てがバランス良く立体感のある味の構造を脳裏に投影させます。

素直でストレートな熟成ワインの良さが詰まった味わいだと思います。


無名の名手。お試しを!


田原









Chambolle Musigny 2006 (Sebastian Bidoult) [フランス・ブルゴーニュ]

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12月も1週間が過ぎ、あっという間に2013年も終わりを迎えようとしています。
毎日慌ただしい日が続いていて、ブログもあまり更新出来てませんが。。。
マイペースで頑張ります。。。

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン「シャンボール・ミュジニー2006」
造り手は「アンヌ・セバスチャン・ビドー」です。

昨日、初めてご来店されたお客様に飲んで頂きました。

2005年に設立された新しいドメーヌだそうで
ドメーヌ・ルフレーブで栽培責任者を務めていた父を持ち
モレサンドニ村のドメーヌ・ロベール・ジブールの娘アンヌと結婚し
このロベール・ジブールで働きながら1haの畑を購入しワイン造りを始め
現在もこのドメーヌの醸造所を間借りさせてもらう形でワインを造っているそうです。

非常に器用な方なのか?
若いドメーヌにしては洗練されたワインを造ります。
「シャンボールらしいシャンボール」と言いますか
個人的に好きな部類の味わいです。
モダンスタイルで「若いうちからすぐ美味しい」といった感じですが
多少の取っつきにくさというか、複雑さも兼ね備えていて
高級ワインのような良い意味での癖もあるように思います。

ただ、2006年のブルゴーニュビックヴィンテージにしては
果実の凝縮感はさほど感じませんがフレッシュで柔らかく
白百合のような香りやラズベリーを想わせる甘酸っぱいアタック。
仄かに甘く軽いタッチが、余韻を長く、長く引っ張ります。
抜栓してからの変化も早く
「兎のフリカッセ」等クリームで仕上げた白身のお肉なんかと一緒に楽しみたい味わいです。


機会があればお試しを!


田原




Nuits St Georges Les Damodes 1997 (Jayer Gilles) [フランス・ブルゴーニュ]

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もう11月下旬。
寒さも一段と増してまいりました。

今年も極度の冷え性をワインを飲む事でごまかしたいと思います。
どうも、塚野です。

さて、本日ご紹介のワインは
「ニュイ・サンジョルジュ・プルミエ・クリュ レ・ダモード 1997」
造り手は「ジャイエ・ジル」です。

恵比寿の姉妹店「Dumviva」の常連様、O様に飲んで頂きました。

毎度おなじみのご紹介になりますが、ジャイエ・ジルのお父さんは
ブルゴーニュの神様「アンリ・ジャイエ」の従兄弟にあたります。

ジャイエ・ジルについては以前にもブログでご紹介させて頂いております。
http://mayu-wine.blog.so-net.ne.jp/2012-02-01
http://mayu-wine.blog.so-net.ne.jp/2013-09-22

今回のワインは1級畑「レ・ダモード」で「ヴォーヌ・ロマネ」の境界線にあります。

ジャイエ・ジルといえばファンも多く、
特にダモードは所有面積、僅か0.14ha、生産量は年100ケースにも満たない畑で
ここで作られる多くのワインはパリの名レストラン、タイユバンが仕入れるそうです。

まずはテイスティンググラスに注がれたワインの香りを嗅ぐと
そこからはなんとも甘美な香りが溢れており、
ストロベリー、フランボワーズ、プラム、ヴァニラの香りとパワフルな果実感があります。
また良い熟成を経てタンニンも溶け込んでおりエレガントで旨味たっぷり。。

さらにブルゴーニュグラスに注ぐと、ここはお花畑ですか!?と
疑いたくなるほどの力強い香りに包み込まれます。(某漫画のイメージ)

このワインは女性に例えると気品があって優美なスーパーウーマン!
本当に、素晴らしく、美味しいワインです。

O様、スタッフにも振る舞って頂きありがとうございます!

私もO様の奥様のようなスーパーウーマンに。。いつか。。
なんて妄想をしながら美味しく頂きました。

流石としか言いようがないジャイエ・ジルのワイン。
なかなか手に入りづらい貴重なワインですので、まだ在庫がある内に是非お試しください!

(本気で言葉に表せないほど美味しさです。。。)

塚野

Clos de la Roche Grand Cru 09 (Coquard Loison Fleurot) [フランス・ブルゴーニュ]

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11月になりもう10日が過ぎました。
何時ものように渋谷の街中は人ごみ。人ごみ。です。
お休み前の日曜日。頑張ります!

さて、本日ご紹介のワインは「クロ・ド・ラロッシュ・グランクリュ2009」
造り手は「コカール・ロワゾン・フルーロ」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

今回初めて入荷して来た造り手のワインです。
ヴォ―ヌ・ロマネ村に本拠地を置き、5代に渡りワイン造りをしてきた歴史あるドメーヌで
コカール家とロワゾン家の結婚により誕生したそうです。
畑は総面積で9haしかない小規模ドメーヌですが
ジュブレ・シャンベルタン村からヴォ―ヌ・ロマネ村にかけて6つの特級畑を所有しています。

しかしながら日本への入荷は殆んど無く
フランス国内のレストランとの予約とネゴシアンに売って毎年アッと言う間に完売だそうです。
しかし今回は取引先のインポーターさんがかなり頑張ったようで
蔵出しで少量分けてもらったそうです。(エライ!)

この「クロ・ド・ラ・ロッシュ」と言うアペラシオンは
若いうちはシャンベルタンのような堅牢な味わいに仕上がる事が多いように思いますが
このワインは優しくナチュラルな味わいで、過度な果実の抽出をしていない事が伺えます。
ダージリンティーやローズ、トリュフの香りが素晴らしく
タンニンもさほど強く無い為、ストレートに嫌味なく体に染み渡って行きます。
又、ほぼ石灰岩質の土壌の為、ミネラル感に富んでいますが
喉に引っかかるような硬質な印象はありません。
しかし、単にフワッとした単調で一本調子な味わいでは無く
骨格はしっかりしており、その中心にある味わいの「核」から
リズミカルな膨らみのある温かさを感じます。

樹齢の高さ、土壌造り、低収量。

付け焼刃で出来る仕事ではありません。

「クロ・ド・ラ・ロッシュ」
売り切れる前にどうぞ!


田原

Chablis 1er Cru La Forest 2011 (Vincent Dauvissat) [フランス・ブルゴーニュ]

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秋も深まってきました。
正午から自転車でワインの試飲会に表参道まで行って来ましたが
清々しい秋の風で、仕事をする気が吹っ飛びましたが。。。
今日も遅番頑張ります!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの白ワイン
「シャブリ・プルミエクリュ・ラ・フォレ」
造り手は「ヴァンサン・ドゥーヴィサ」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

16世紀からブドウ栽培を始め、自社元詰めを開始したのが1931年
現在で3代目となるシャブリ地区のトップドメーヌとしてその名を轟かせる造り手です。

僅か10ha程しかない畑から生産される為、当然生産量も少なく
「幻のシャブリ」等と言われているワインで
フランス本国でもレストランからの引き合いが多く
予約の時点で全て完売してしまう為
パリのワインショップにすら出回らないとか。

ただひとつ気になる点は
樽を効かせて醸造する事です。
昔ながらの。。。でいいのですが
本来、シャブリというワインはフレッシュでミネラリー
酸味が際立っていて、シャープな味わいが魅力だと思うので
個人的には木樽ではなくステンレスタンクを使って
シンプルに素直な味わいを楽しむのが醍醐味だと思いますが。。。

ドーヴィサのシャブリは
旺盛な果実感とポッテリとした樽の風味が特徴的です。
しかしながら流石にそのクオリティーは際立っており
火打石や石灰のようなたっぷりのミネラルと長く寄り添う酸味
複雑な味わいのコントラストが一体となり
其々の突出したキャラクターが美味くまとまり
長熟させると又、表情がどんどん変わってくるような予感をさせる大きなスケール感。
1ランク上のシャブリとして。というかもうシャブリというカテゴリーから飛び抜けてしまってる
「偉大なる白ワイン」としての風格すら感じさせます。

「幻のシャブリ」
幻では無く、繭にあります。

お試しを!


田原




Nuit Saint Georges Les Hauts Poirets 1996 (Jayer Gilles) [フランス・ブルゴーニュ]

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東京は気持ちの良い秋晴れです。
最高の3連休の真ん中。繭は通常通り12時まで営業しております。
お暇な方はどうぞ!

さて、本日ご紹介のワインはブルゴーニュの赤ワイン「ニュイサンジョルジュ・オーポワレ」
造り手は「ジャイエ・ジル」
言わずと知れた神様アンリ・ジャイエの後継者です。

昨日ご来店されたお客様に飲んで頂きました。

以前にもこのブログでヴィンテージ違いをご紹介しました。
前に使っていたのは2005年ヴィンテージで
まだ、多少の若さと固さが気になり、デカンタをしてご提供しましたが
今回のこの1996年はまさに今、素晴らしい飲み頃を迎えている。と言えます。

完熟した果実の充実感と達成度が素晴らしく
伸びやかな酸味と複雑な味の構造が独特の世界観を魅せてくれます。
又、ジャイエのワイン造りの手法で、ブドウの醸しを均一に行う為に
ルモンタージュという工程を行います。
醸しを行う際、タンクの底から液体を抜き取り、上から流し込むという作業ですが
このルモンタージュの作用かどうか?は分かりませんが
「エマニュエル・ルジェ」や「ジャイエ・ジル」といった
アンリ・ジャイエの後継者と言われる方達のワインを飲むと
セメダインのような個性的な香りが徐々に現われてくるのも特徴的です。
だから癖になる?という危ない話は止めます。

生前、ジャイエは「何故?みんなはルモンタージュをやらないの?」
とコメントしているのをワイン誌で観た事がありますが
造り手には、「ワインを造る過程であまり意味の無い事」
と、捉えている方も多くいるようです。

最後に後継者ジャイエ・ジルの言葉です。(インポーター資料抜粋)

「秘訣なんて無い。ただ彼(アンリ・ジャイエ)が繰り返し重要だと言っていたのは
高い樹齢と極めて細かな剪定だと。」

残された者が残していった者から何を感じ取るのか。
後継する事の面白さと難しさ。

秘訣なんて無い。
本当かなーーー?


田原



Sancerre Rouge 2006 (Comte Lafon) [フランス・ブルゴーニュ]

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昨日のブログで「やっと暑さが和らいだ。」と言う話をしましたが
東京は真夏の戻りです。まだまだ熱中症に気を付けましょう。

さて、本日ご紹介のワインはロワール地方の赤ワイン「サンセール ルージュ 2006」
造り手は「コント・ラフォン」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

うちのお店では2週間程前から
週替わりでお勧めワインのページを1ページ設けています。
その週によって内容は異なりますが
白ワイン、赤ワイン各5アイテムずつくらいオンリストしてあり
計10アイテム程のワインを毎週ご紹介しております。

何故?こんな事をやっているかと申しますと
昔からご贔屓にしている、とあるお酒屋さんのセラーに大量のデットストックがあるそうで
僕らのような飲食店から、「このインポーターのこのワイン使うので仕入れといて!」
と、言われたものの発注を受けたのは僅か5本だけで、残りは音沙汰無し。
なんて事は当たり前のようで
酷い時は「半永久的にオンリストして使うから3ケースくらいと取っといて!」と言われ
何時まで待っても1本も発注が無く
「3ケース置いてあるんですけど?」と電話すると
「あーゴメン。予定が変わって。。。」
そして、インポーターさんに返品しようとすると
「イヤー無理ですよ。ヴィンテージも変わってる事ですし!」
そんな、こんなでその数、数千本になるとの事。

お酒屋さんもインポーターさんと僕ら飲食店の狭間に立って大変なお仕事です。。。

聞くも涙。語るも涙。

と言う事でこのデットストックをうちのお店で売る事になり
普通の価格でご提供しても何も面白くないので、特価で仕入れさせてもらい
うちのお店もお客様に大出血サーヴィスにてご提供しております!
通常の正規の仕入れだと、うちのお店で7000円から10000円ぐらいでオンリストされるワインを
全て一律5250円にてご提供しています。
但し、殆んどのアイテムが2.3本しか在庫が無い限定物ばかりですので
追加のリクエストにはお答え出来ませんのでご了承下さい。

長い前置きでしたが、その中から1アイテム。本日ご紹介のワイン。
非常に秀逸な白ワインを産むロワール地方ですが、実は赤ワインも造られていまして
この「コント・ラフォン」はまさにこの地域の帝王と言っても過言ではありません。

ピノ・ノワール100%で造られ、ラズベリーのような心地よい甘酸っぱさと果実の凝縮感。
甘美で優しく、柔らかい、温もりのあるタッチと長い余韻が特徴的で
抜栓してからの変化も早く、空気に触れて徐々にふくよかさを増して行きます。
これで5250円!安い!

さあー!
偏頭痛が起こるSO2たっぷりのワインを飲んでるあなた!(もう2000円出して!)
そして、お酒屋さんの事が不憫でならないと思ったあなた!

是非、飲んで下さい!(笑)

(注)戦後路上で流行った泣き売ではありません。
退職金代わりに貰った物ではありませんのでご安心を。(笑)


田原



Chambolle Musigny 1er Groseilles 2007 (Pascal Lachaux) [フランス・ブルゴーニュ]

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2020年東京オリンピックが決まり
少しでも景気が上向きになれば。。。と期待したいとこです。
そして、ようやく猛暑も落ち着き過ごし易くなってきました。
ワインの美味しい季節到来です!

さて、本日ご紹介するワインはブルゴーニュの赤ワイン
「シャンボール・ミュジニー・グロゼイユ」造り手は「パスカル・ラショー」です。
昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

このブログでも何度かご紹介した事のある造り手です。
ブルゴーニュの名門ロベーヌ・アルヌーの娘婿として
ドメーヌの当主を務めているのがこのパスカル・ラショーです。
この方が当主を務めるようになってロベール・アルヌーのワインの品質も
劇的に向上した。と言われています。

そしてブドウを契約農家から買い付け
ワイン造りだけを行うネゴシアン物としてリリースしているのが
このパスカル・ラショーラベルになります。

リリースされるワインはどれも秀逸でモダン。
まさに現代風のタッチを感じさせます。

今回のプルミエ・クリュ(1級畑)のグロゼイユという畑の物ですが
その名の通り、赤スグリのような上品な甘さとキュッとくる心地よい酸味。
甘美で輪郭のしっかりとした明確なアタックからエレガントな余韻。
どこまでも優しく柔らかい質感は、又、どこまでもクリア。
静かな夏の湖のほとりにいるような、穏やかな心持ちにさせてくれます。
2007年という大変難しい年にも関わらず
全く負のイメージを感じさせない素晴らしい味わいだと思います。

機会があればお試しを!


田原




Pommad Clos du Beauder 1999 (Yvonne Clerget) [フランス・ブルゴーニュ]

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本日も全国的に猛暑です。
灼熱の甲子園で全力プレーしている高校球児を観ていると本当に感動させられます。
ワインバー繭もこの球児達に負けないよう熱い営業を繰り広げます!(笑)

さて、本日ご紹介するワインはブルゴーニュの赤ワイン
「ポマール・クロ・デ・ボーディエ」
造り手は「イヴォン・クレルジェ」です。

昨日ご来店のお客様に飲んで頂きました。

個人的にも大好きな造り手で、以前から色々な畑のワインを使っています。
コート・ド・ボーヌ、ヴォルネイ村に本拠地を置くドメーヌでして
1928年からワインを造っている名門中の名門。
このコート・ド・ボーヌにおいて最古のドメーヌと言われ
そして、クレルジェ姓家系の造り手の本家にあたります。

古くからヴォルネイ最高の造り手と称され
ブルゴーニュ公時代の大きなイベントには必ずと言っていい程
この造り手のワインが振舞われたそうです。

味わいも文句無し!
抜栓仕立てから動物っぽいなめした革のような香り。
八角やクローブ等エキゾチックなスパイスの要素。
そして凝縮したカシスのような果実の甘美なアタック。
土っぽく、埃っぽく、瑞々しいニュアンスながら濃密。
そして長き熟成からくる奥深さ。

日本の素晴らしい景観。花鳥風月を連想させる
どこかノスタルジーを感じてしまう懐かしい味わい。

まさにこのポマールにして
ポマールらしい土壌の個性を良く体現している。
と、言えるかもしれません。

是非、お試しを!


田原

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